NPO法人グッドライフは不用品を、希望に変える-リユースで子供たちに未来を- 野村不動産グループ本社が大引っ越し【文具編】

野村不動産グループの本社移転を機に始動した「資源を、つなぐ!」プロジェクト。
オフィスの引き出しや倉庫に眠っているまだ使えるけど新オフィスへは持っていけないもの、ありませんか?大切に保管していた文具・雑貨を「捨てる」以外に新たな選択肢を提案するのがNPO法人グッドライフです。自分の手を離れて、必要としてくれる誰かの元で再び活躍するそんな素敵な可能性を見つけていきましょう。
「もったいない」から「ありがとう」へ
オフィスワークは膨大な文房具に支えられていますが、多くは「ごみ」として処分されているのが現状です。家庭やオフィスから出る不用品のうち、実に9割近くがリユースやリサイクルなのに「捨てられてしまうモノが、日本には溢れている」と、NPO法人グッドライフ代表の村田さんは話します。
特に文房具は、デザインや使い心地が自分に合わなかった、といった簡単な理由で手放されがちです。こうやって安易に捨てることは、環境の悪循環や処理費用の負担増加だけではなく、「もったいない」という罪悪感も生んでしまいます。
そうした現状に目を向け、一つでも多くのモノを次へとつなぐ活動を続けているグッドライフ、その根底にあるのは、「使えるものを必要な人に届け、末長く大切にする」という、温かい社会の実現を目指す理念です。

見える化してわかった、モノを送るのではなく笑顔を贈る寄付のカタチ
グッドライフの取り組みで特徴的なのは、単にモノを送るだけではない点です。彼らが大切にしていることの一つに、「寄付の見える化」があります。文具も生活雑貨もランドセルも楽器も、国内外で必要とする人々の手に渡り、学習や仕事の場で再び輝いている様子。そうしたモノの「第二の人生」を、SNSなどを通じて発信しています。「自分が大切にしていたモノが、誰かの笑顔につながっている」。その実感は、寄付を一時的で一方的な支援ではなく、心がつながるコミュニケーションと捉えるきっかけになります。こうした共感のサイクルが、次の支援へとつながり、寄付という文化を社会に広げていく力になります。

「誰かを喜ばすことができた!」「社会に貢献できた!」その実感がサステナビリティを加速させる
システムエンジニアの経験がある村田さんは、情報のマッチングをする面白さを発展させ、家電のリユースシステムを独学で作ったことが始まりでした。そのシステムを通じてリユース品を海外へ渡すと非常に喜んでもらえたことで、村田さん自身も笑顔になったそうです。寄付された人だけではなく、寄付した人も、みんなが幸せな気持ちになれる取り組みをしたい、という想いが原動力となっています。
今回「資源を、つなぐ!」プロジェクトで集められた文具や雑貨は、グッドライフを通じてフィリピン・ミンダナオ島の学校や国内のこども食堂などへ渡っていく予定です。あなたにとって「不要」であったモノが、どこかの誰かの学びや仕事を支える「必要」な道具になるかもしれません。引き出しを整理しながら、そんなより良い社会を想像してみませんか。
NPO法人グッドライフの活動について、詳しくはこちら。
資源を、つなぐ!プロジェクトについて、詳しくはこちら。